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北浜流一郎の「泉ガーデン発、東証宝島に向かって撃て」

損は小さく、ゆっくり取り戻せ。その先に活路あり。

 日々厳しい展開が続くと、もっとも大きな影響を受けるのは投資マインドです。損失が大きい場合、もちろんそれは一層増幅されることになりますが、そんな状況で非常に大事なのが、損失を一挙に取り戻そうとしないことです。 投資、投機、呼び方は人によって違いますが、多くのギャンブルで大きく負ける人の特徴があります。たとえばパチンコです。負けると当然誰でもそれを取り戻そうと考えます。これは共通の願望なのですが、問題は額です。それが大きくなればなるほど、資金が残っている場合、われわれは一挙に損失を取り戻そうと考えます。

 当然一挙に取り戻せた方がよいからです。そこで残っている資金を全部投じるとか、値動きが早そうな銘柄を探す、貯金を下ろして投資すると、対応ぶりは人によって異なるものの、基本的には「勝負」に出ます。  実はこれは最悪の手です。ほとんどの人が失敗します。というのは、こんなやり方をすること自体、すでに冷静さを失っているからです。冷静なつもりでも、実際はそうではないのです。たとえてみれば、酔っぱらいのようなのものです。彼らはどんなに酔ってもいても、自分では冷静なつもりなのです。 「酔っている?」なんて聞いても、必ず「酔っちゃあいない」と答えるのです。株式投資で損している投資の多くも同様です。自分は冷静さを失わず、投資している、これくらの損がなんだ、こんなことで自分は冷静さを失うような人間ではない。こう思っているのです。 でも損失を出したところで、思い切った投資に出たり、貯金を下ろして新たな投資をしようとする。これはもう冷静さを失っています。

 そこで私がこんな状況でお勧めしたいのは、投資するなら小さくそれを行なうことです。短期間で損をとりもどそうなどと考えないことです。小さく投資して、ゆっくり損を取り戻す。これが非常に大事です。 損を取り戻せても、それじゃ大したことはない。こんな反論があるかもしれませんが、実は小さな利益には大きなメリットがあるんです。マインドが明るくなることです。そして小さくでも勝ちは勝ちなので、その回数が多くなるといわゆる勝ちぐせが付き、その後の投資がうまくいくようになります。

 さて、厳しい展開が続く状況の中、どんな銘柄にシフトして行くか。まずはホンダです。この株は戻り高値を更新したばかりですが、市場環境の悪化からここ数日軟調です。目先もう少し下げることもあり得ますが、ハイブリッドカー「インサイト」の販売好調は続くと見てよく、株価が少しでも下げたらシフト有利です。

 ゆっくり投資に向く銘柄としてモスフードサービスです。好みの問題ではあるものの、帆立コロッケバーガーなど特徴のある商品の投入で収益好調です。株価はゆるやかな上昇トレンドを描き続けていて、今後もそれが続く可能性大きいとみています。

 半導体用シリコンウエハーの加工技術に強い三益半導体も魅力的です。300ミリウエハの研磨加工はやや軟調ながら、今後世界経済の回復が見込めることから信越化学からの加工委託が増えると見てよく、株価の上昇トレンドは引き続きキープされています。

2009年3月2日

北浜 流一郎

プロフィール
1943年。鹿児島県生まれ。
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。 いまは「東京スポーツ」「マネージャパン」「日経マネー」「投資レーダー」「日本証券新聞」「株主手帳」「別冊週刊大衆」「株の達人」などの株式欄を担当。ネットではサーチナ、ヤフーニュース、ヤフーファイナンスなどに情報提供。「証券スクール・オブ・ビジネス」と「フジックス・アカデミー」の両校で得意株による資金倍増法を教えています。

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