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北浜流一郎の「泉ガーデン発、東証宝島に向かって撃て」

東京市場にようやく春一番。「会社四季報」で銘柄チェックしながら風に乗れ。

東京市場に春一番です。7000円大台の攻防戦を続けていた日経平均株価は、ようやく強大な売り勢力を押し戻し、攻防ラインを7700円台まで上げました。
もちろんこれで安心というわけに行きません。攻め手側としては、7000円台の維持に必死になっていたため、ややホッとしているところがあります。売り勢力はこんなところを突いて来るため、目先また7500円前後までの後退はあり得ます。

しかし大事なのは、昨年から続く内外市場下落の最大要因である米国市場が回復の兆しを見せ始めていることです。巨額赤字に苦しんでいたシティグループやバンク・オブ・アメリカなど大手金融機関の収益が、1、2月は黒字化したというのですから朗報です。
それにオバマ大統領も最近、「米国株は買い頃だ」とも語りました。一国のリーダーは普通、株について問われると「株価は市場が決めるもの。コメントは控えたい」と語るものです。日本の首相なら必ずそういうでしょう。ところがオバマ大統領は、米国市場が12年来の安値に陥っている時点で、「米国株は買い頃だ」と断言したのです。単にその場の雰囲気で軽率に口にしたのか。それはないでしょう。大統領なのです。銀行の収益が好転しつつあるというデータをある程度知っていて、「お買い頃」などと発言した。こう考えるのが自然です。驚きなのは、そんな発言以降、米国市場は次第に立ち直り、6500ドル台に落ちいてたNYダウは、7200ドル台を回復するところまで浮上しています。東京市場もそれに連動高していることになり、好ましい限りです。もちろんこのままどんどん上がるなんてことはありません。個別株も、そして日経平均のような指標も、上下動を繰り返しながら上がるのです。そのため目先は少し下げることを計算に入れておく。これが大事です。

その上に、いまお勧めしたいのは、たまたま「会社四季報」と「会社情報」の09年春号が16日発売されたので、それによる銘柄チェックです。
ネット証券によっては「会社四季報」の情報が提供されるところもあり便利ですが、まだ口座を開設していないという方は、書店で、になります。
どちらで読むにしろ、重要なのは業績が伸びる企業を探すことです。それには2010年3月の業績予想がどうなるか。この点に着目します。まだ09年3月も終わっていないのに10年のことなんか分かるわけがないじゃないか。
こんな疑問、反論はもちろんです。でも09年3月はあと半月ほどで終わります。そしてたちまち「過去」になってしまいます。株式投資では常に近未来が大事なのであり、「過去」はどうでもよいとまでは言いませんが、「近未来」に比べると、その重要性は10分の1ぐらいの重みしかありません。

さて、では、注目銘柄。まずは日本電波工業(6779)です。この会社は水晶振動子で首位の企業です。水晶振動子とは、携帯電話や各種無線機器類に使われている重要部品。今後需要増が見込めるため、すでに株価は順調に回復中で戻り高値圏にありますが、少し下げたところで狙いたいものです。

派手さはないものの、日本車両製造の現在水準も魅力的です。この会社はJR東海の傘下にあり、鉄道車両製造では業界首位。世界的に鉄道敷設が増加傾向にあることから、今後も増収増益が続くと見てよく、現在のような調整局面で拾っておきたい。

電子部品関連株にも目を向けておこう。ハードディスクドライブ用磁気ヘッドやコンデンサーに強いTDKです。 製品需要は今後も縮小傾向にあるものの、リストラ断行で今期収益は上向く方向です。株価は次第に水準を高めると見てよく、3500円以下があれば(現在3600円台)安全度高く、投資有利です。

2009年3月17日

北浜 流一郎

プロフィール
1943年。鹿児島県生まれ。
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。 いまは「東京スポーツ」「マネージャパン」「日経マネー」「投資レーダー」「日本証券新聞」「株主手帳」「別冊週刊大衆」「株の達人」などの株式欄を担当。ネットではサーチナ、ヤフーニュース、ヤフーファイナンスなどに情報提供。「証券スクール・オブ・ビジネス」と「フジックス・アカデミー」の両校で得意株による資金倍増法を教えています。

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