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北浜流一郎の「泉ガーデン発、東証宝島に向かって撃て」

■東京市場に春が来た。主力株にようやく機関投資家たちの本格買い。

 株式市場には数々のジンクスがあります。市場環境が良好で、あれこれの銘柄がぼんぼん飛ぶような時には、

 女性投資家が証券会社の店頭にあふれるようになると相場は間もなくピークを打つ。


 なんてのがあります。女性投資家たちにいわせると、「そんなことあるわけないじゃないのよ。いいかげんなことを言わないでっ」ということになるでしょうが、こう言われているのは確かです。

  では現在のような局面ではどんなジンクスが指針になってくれるのか。

 株価下落局面で強気の株式評論家が弱気に転じたり、マスコミが一段の下落を予告したりするようになると相場は底を打つ。

 これがあります。そのため私も週刊誌の見出しなどには注意を払っていますが、最近某週刊誌が「日経平均5000円」説を打ち出しました。これはもう、私にとっては嬉しい記事になります。「マスコミが一段の下落を予告するようになると相場は底を打つ」のジンクスが現実化する可能性が高くなるからです。

 そして現在とのところそれが形になりつつあります。日経平均はすでに8000円台を回復しているからです。悲観論が大好きな人にいわせると、7000円が8000円になっただけじゃないか。またすぐ7000円に下げてしまうよ。こういうことになるかもしれませんが、たとえそうなったとしてもここで重要なのは、日経平均は3月10日、7021円まで下げたところで踏みとどまったことです。

 つまり非常に厳しい局面を耐え抜いた。これが大きく、今後は下落確率より、回復確率のほうがはるかに高くなってきます。相変わらずマイナス材料が多い中で、上昇に転じたことが大きいといえます。

 しかも短期のトレンドを示す25日移動平均線が下向きから横ばいに転じはじめました。これはすぐには上向きませんが、取り敢えず横ばいにならねばなりません。いまはそうなる兆しを見せはじめたところであり、歓迎すべき動きです。

 もちろんこのまますんなり上昇することはありません。個々の銘柄も日経平均もジグザグの波動を描きつつ上がるため、時々下ることはあります。それは避けられませんが、これまで下落一方だった金融、ハイテク、自動車主力株に買いが入りはじめています。
 その背景になっているのは、外国人投資家を含む機関投資家たちの買いになります。彼らの出動なしに主力株は上らないのですが、ようやく彼らも重い腰を上げはじめたのです。

 それが金融、ハイテク、自動車株だけでなく、金融周辺である証券、消費者金融、リース各社にも及びはじめていて、やはりこれは「東京市場に春が来た」こう表現するのがもっともふさわしいといえます。

 そこで、注目銘柄です。まずはコマツです。中国が経済の再生に向けて本腰を入れはじめています。改めて説明するまでもなく、中国は共産主義国家。日本のように政策を決めるのに長々と議論しなくてもすむため、景気対策も打ちやすく、実際それはすでに稼働中です。この点を考えると、中国経済は引き続き成長拡大を続ける可能性高く、建設機械大手コマツもそのメリット を受けることに。株価は高値圏となっていますが、まだ発展途上です。

 次は関西ペイントです。この会社は日本ペイントとともに塗料業界を二分しています。しかし自動車用塗料となるとこの会社が強く、しかも東南アジア諸国での展開力でも先行しています。   今後その効果が次第は発揮されるでしょう。自動車需要の低迷が間もなく最悪期を脱すると見てよく、それとともに当然自動車用塗料の販売も上向く。こうなるからです。

 そして最後。SBIホールディングスです。野村ホールディングス株をはじめ、証券株も反発に転じはじめました。この株もすでに3月9日の7330円を底に回復に転じ、10000円台を奪還しています。

 ただこの株の魅力でもあり欠点でもあるのは、値動きの激しさ。一方的に上がるかと思うと、急反落します。この点他銘柄よりリスクが高くなりますが、目先は急騰しているため間もなく押しが入るでしょう。つまり少し下ります。そこがこの株の初動段階におけるエントリータイミングになります。

2009年3月23日

北浜 流一郎

プロフィール
1943年。鹿児島県生まれ。
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。 いまは「東京スポーツ」「マネージャパン」「日経マネー」「投資レーダー」「日本証券新聞」「株主手帳」「別冊週刊大衆」「株の達人」などの株式欄を担当。ネットではサーチナ、ヤフーニュース、ヤフーファイナンスなどに情報提供。「証券スクール・オブ・ビジネス」と「フジックス・アカデミー」の両校で得意株による資金倍増法を教えています。

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