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北浜流一郎の「泉ガーデン発、東証宝島に向かって撃て」

桜は散っても株桜は散らない。エントリーはこれからでも遅くない。

 関東地方は桜満開です。東京市場の株桜も満開となっています。こうなると当然、間もなく散るのではないか。こんな心配が脳裏をよぎるのではないでしょうか。某週刊誌などは、4月暴落説をぶち上げたりしているだけになおさらです。

 こんな上昇がいつまでも続くわけがない。世界経済が抱える問題はまだ何も解決していないのだから、少し戻ったところで暴落してもおかしくない。理論に強い人ほどこう分析し、結論を下すでしょう。日経平均株価が目先の目標水準だった8000円台寸前まで迫っているだけになおさらです。

  しかし4月は元来、株が上がることが多いのです。そんな、ばかな。月は株が下がりやすいんだよ。こんな反論が聞こえて来そうですが、実際は違います。4月は1月に次いで上昇回数が多い月なのです。

 戦後東京市場が再スタートして以降、1月の上昇回数は42回(下落18回)。これが首位です。そして4月。こちらは40回(同19回)です。ついでに紹介しておきますと、3番目は6月で、39回(同21回)です。

 だからといって今月上がるは限りませんが、4月は弱い、暴落の恐れがあると案じなければならないほど弱い月ではありません。それに米国市場も最悪局面から立ち上がったばかりであり、暴落などまず考えられません。 ただ目先は上がり過ぎであり、調整は避けられません。何しろ日経平均株価は4月1日の寄りつき8173円から、4日で一時8990円台まで駆け上がりました。これはスピード違反であり、戻り売りを浴びやすく浅い調整があると見ておくべきです。

 それはこれから株を買おうかと思っていた人には、出鼻をくじかれた感じがするかもしれません。しかし高値づかみのリスクが 軽減するため、好ましいといえます。株は上がってくると買いたくなります。しかし実際に儲けになるのは、そうではありません。上昇途中の一服局面で投資する。これになります。

 早い話、現在8000円を直前にしている日経平均株価も、3月11日には7000円前後だったのですし、その後3月27日に8848円の高値をつけたあとも、4月1日には8084円まで下げていたのです。こんなふうに日経平均株価が下げた時には、多くの銘柄も下げます。投資の実行はその後になります。間違っても、ガンガン上がっているところを追いかけて買う。なんてことはすべきはありません。もちろんデイトレードでは順張りで儲かるやり方もあり、敢えて上昇局面を買っていくこともあります。しかしこれから株式投資をしようという人にはとても勧められる手法ではありません。待つは仁。こんなことばがありますが、ほんとにそうなのです。ドンドン上がるのを追いかけるのではなく、少し下げるのを待つ。そこで投資する人がすぐれた人物=投資家だって意味です。

 ここは全体に上昇ピッチが早いので、「待つは仁」で行きましょう。今回の回復相場は息の長いものになりそうです。儲けるのに急ぐ必要はありません。まだ出遅れている銘柄も結構あります。それらの中から、自分の資金力に見合う銘柄に淡々とエントリーする。これで行きたいものです。で、注目銘柄。まずはマツダです。自動車株はこの回復相場の主役です。でもマツダにはホンダにとってのインサイトのような市場の関心を呼ぶような材料がありません。そのため株価は渋い動きを続けて来ました。上昇はしているのですが、迫力がありませんでした。しかしいまは200円台に乗りました。株のリズムとしてはここで売りものに押され、200円前後、もしくは割り込むこともあり得ます。そこを狙うことです。アルバック株も現在水準ならリスクが小さくてすみます。この会社は真空技術に良く、それを太陽電池製造へ展開、先端を走っています。太陽電池需要は、今後増加することはあっても、縮小は考えられません。当然製造装置需要も上向くと見てよく、株価も堅実高が見込ます。これから確かなのは、季節は今後、初夏、そして夏へと向かうこと。同時に気温も上がっていきます。となると増えるのはビール需要・・・ということでアサヒビールです。3月6日につけた1101円からは、上がっているとはいうものの、ハイテク、自動車株などの回復ぶりに比べると、はなはだしく見劣りがします。でもこんなところでエントリーして浮上を「待つは仁」です。


2009年4月7日

北浜 流一郎

プロフィール
1943年。鹿児島県生まれ。
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。 いまは「東京スポーツ」「マネージャパン」「日経マネー」「投資レーダー」「日本証券新聞」「株主手帳」「別冊週刊大衆」「株の達人」などの株式欄を担当。ネットではサーチナ、ヤフーニュース、ヤフーファイナンスなどに情報提供。「証券スクール・オブ・ビジネス」と「フジックス・アカデミー」の両校で得意株による資金倍増法を教えています。

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