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北浜流一郎の「泉ガーデン発、東証宝島に向かって撃て」

■やはり4月は出発の月。トヨタ自動車株がなかなか下らない。

 やはり4月は出発の月だったようですね。3月は別れの月。それがそのまま続いてしまっては救いがありませんが、別れがあって旅立ち=出発がある。これが人生の摂理ですが、東京市場も現在のところそれに従った動きになっています。

  お蔭げで多くの銘柄、それもトヨタ自動車やソニーなど、日本を代表する主力企業株が水準を上げているのは好ましい限りですが、一方で取り残されている銘柄も。

  しかし市場全体が立ち上がる時、出遅れ銘柄があるのはごく当然でもあり、それらもやがて主力株に引っ張り上げられる形で次第に水準を上げてきます。もちろん例外はあるので、全部がってことではないですけど。

  こんな状態での投資は、日経平均やTOPIX、あるいは業種別のETFに注目してみるのも悪くないですよ。日経225ETFに至っては、実質、日経平均を売買しているようなものですからね。

  先物のトレーダーたちが売買しているのは当然日経平均先物になりますが、日経平均株価とそんなに大きく乖離して動くわけではありません。アバウトなところ、似通った動きをします。日経225ETFも同じであり、資金が少ない場合はこれに投資すれば良いことになります。もちろん日経平均が上がることが前提になりますが。

 このように日経平均が上がって来ると、投資の選択肢はどんどん増えてくれます。そして下るだろう、と思われた銘柄さえ上がってしまうようになります。その好例がトヨタ自動車です。この会社については、最近、09年3月期の業績が赤字に転落するだけでなく、2010年はもっとそれが拡大するだろう。こんな報道がありました。

 こんな場合、通常なら株は下げてしまいます。ところがなかなか下げないのです。下げる方に賭けている人は、困っちゃうなあ、になってしまうわけですが、大事なのはトヨタ株がマイナス材料にあまり反応しなくなっている事実です。

 こんなことが起きるのも、東京市場が回復に向かいはじめた証拠。こう見てよく、中長期的な視点では、株による資産作り、これを改めて考えてみたいところです。この際、株リッチなるための仕組みを作る。これを心がけたいものです。

 で、注目銘柄です。まずは日立建機です。私は最近気づいたのですが、上海万博、いつから開催されるかご存じですか。来年5月1日からです。あと約1年後ってことです。  まだほとんど話題になっていません。しかし上海万博は中国が威信をかけて開催する大型イベント。日本では万博と聞いただけで猛反対が起きますが、中国は違います。国を上げて応援することになりますので、今後中国関連株の上昇要因となるでしょう。
となると、中国のインフラ整備に不可欠な油圧ショベルの大手日立建機です。

 4月8日、09年3月期の業績を下方修正したことで株価が下げてしまった信越化学株。これも魅力的です。09年3月期は過ぎたことです。しかもこの会社の場合、減額修正したとはいうものの、赤字にはなっていませんでした。それを考えると、好調が続いているようなもので、市場の反応は神経質過ぎます。下げている現在水準に投資、回復を待つ作戦がお勧めです。

 最後に少しリスクの高い銘柄を。東邦亜鉛です。この株は亜鉛、鉛の大手メーカーですが、株価はこのところ上がり続け、13日も高値をつけたばかりです。その意味ではリスクが高いといえます。しかし非鉄株の中ではこの株は非常に上昇率が高くなる傾向があります。
この点魅力的であり、ここから少し下げたら狙う。こうすれば成功確率が高くなります。反対に続伸したら買いを見合わせる。こうします。繰り返します。下げたら投資する。上げたら見送る、です。もちろんデイトレードなら上げたら買いもあります。でもここでは中長期投資の観点からこの株を取り上げています。


2009年4月13日

北浜 流一郎

プロフィール
1943年。鹿児島県生まれ。
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。 いまは「東京スポーツ」「マネージャパン」「日経マネー」「投資レーダー」「日本証券新聞」「株主手帳」「別冊週刊大衆」「株の達人」などの株式欄を担当。ネットではサーチナ、ヤフーニュース、ヤフーファイナンスなどに情報提供。「証券スクール・オブ・ビジネス」と「フジックス・アカデミー」の両校で得意株による資金倍増法を教えています。

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