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北浜流一郎の「泉ガーデン発、東証宝島に向かって撃て」

株式市場は原油価格の上昇を大歓迎。どこかおかしいが、市場の動きに従うのが良策。

 石油価格の上昇に対してどう思いますか。原油先物価格。これが急激に上昇中なのです。ってことは、やがて石油価格も上昇し、ガソリン価格も・・・となります。 原油先物価格は、昨年末には1バレルが33ドル台だったのです。ところがいまでは66ドル台。つまり昨年末の安値から約2倍になっています。 半年で2倍ですから、かなりの上昇ぶり。せっかく下げていたガソリン価格もこれから上がりそうです。冬だったら、灯油も上がり、寒がりの私などは大いに困るところでした。幸い季節は夏に向かうところ。灯油は使わずにすみますからね。

  しかしドライブを考えている人には、ガソリン価格が上がるのは困ること。漁船なども操業にマイナスの影響が出そうです。 原油価格の上昇はこのように私たちの日常生活にとって重石になるため、出来ることならいますぐ下落して欲しいところです。 ところが株式市場にとっては、原油価格の上昇は歓迎なのです。ここが、日常感覚で株式市場を見ている場合、投資がうまく行かない原因になります。 石油価格が上昇すると、困ることが多い。そのため価格が上昇したとなると、「困ったことになっている。これでは色々な銘柄が買えないなあ。石油が上がって困る会社が多いだろうから」ということになります。

  ところが、東京市場は、原油価格高が株高になることが実に多いのです。原油価格の上昇により、メリットを受ける企業が多いからです。たとえば三菱商事などの総合商社株です。資源エネルギーの扱いが多いことから、原油価格の上昇は収益アップにつながるため、株価は原油価格高=三菱商事株高。こうなることが実に多いのです。 もちろん必ずではありません。でも大体連動しています。日本郵船、川崎汽船などの海運株もそうですし、三井造船や佐世保重工などの造船会社株なども同様です。 そして化成品関連株なども。

 要するに、株式投資では一市民としての自分は「原油高は困る」でも、投資家としては「原油高歓迎」こうなった方が利益を得られやすくなります。

  ではこの原油高。どこまで続くのか。目先は急激に上がり過ぎのため、調整は避けられません。しかし原油価格は、春から秋にかけて上がるのが普通。昨年はこのパターンが崩れ、7月から年末にかけて下げてしまったのですが、それでも6月から7月始めにかけてはどんどん上がりました。 ことはそれほどの勢いはないでしょうが、昨年と違い、7月が過ぎても上昇を続ける可能性が高くなっています。中国やインドの原油需要拡大は続きますし、産油国は生産を絞り気味にしているからです。 このような状況では、原油高がさらに進み、関連株の上昇も続く。こう見てよいでしょう。 ただ残念ながら目先はそのほとんどがすでに上がっています。そのためここから少し下げるでしょう。そんな銘柄を見逃さないようにしたいものです。3〜5日連騰するような銘柄は敬遠したいものです。

 さて、注目銘柄。まずはパーク24です。24時間無人時間貸し駐車場「タイムズ」の運営で知られる会社です。不況の深化により利用の減少が続いていましたが、新規駐車場の開発を抑制するなど企業努力を重ね、収益は最悪期を脱しつつあります。 株価は一気高するタイプではないものの、ゆるやかに戻り高値を更新し続ける可能性が高いといえます。

 フジシールインターナショナル株も高値圏ながら魅力的です。この会社は食品のキャップなどのタックラベルに強く、実の業界の半分ほどのシェアを占めています。つまり業界首位ですが、このところ景気低迷でシュリンクラベルの需要減に見舞われていました。 しかし状況は次第に好転つつあります。縁の下的な企業であり、派手さはないものの、業界首位企業だけに株価は買い直される方向。それに着いていきたいものです。

  最後にエーザイを。この会社は医薬品大手。中でもアルツハイマー治療薬「アリセプト」で良く知られています。この薬品が、国内だけでなく、世界各国が好評なのです。 アルツハイマーは私も恐れている疾患であり、「アリセプト」の効果がどれほどのものか常に気になるところです。幸いその効果は世界で実証されているため、今後も需要増が見込めます。株価は高値圏なのですが、アルツハイマーの特効薬を製造しているのですから、押し目は見逃さないようにしたいものです。

2009年6月1日

北浜 流一郎

プロフィール
1943年。鹿児島県生まれ。
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。 いまは「東京スポーツ」「マネージャパン」「日経マネー」「投資レーダー」「日本証券新聞」「株主手帳」「別冊週刊大衆」「株の達人」などの株式欄を担当。ネットではサーチナ、ヤフーニュース、ヤフーファイナンスなどに情報提供。「証券スクール・オブ・ビジネス」と「フジックス・アカデミー」の両校で得意株による資金倍増法を教えています。

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