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北浜流一郎の「泉ガーデン発、東証宝島に向かって撃て」

東京市場は「回復第2ステージ」へ。日経平均は12000円奪還が目標に。

 日経平均株価が1万円以下で揉み合いを続けています。 1万円に向かった時の勢いが感じられないため、「やはり1万円が限界だったんだ」という見方が増えつつあります。 なるほど、そんな見方をする人もいるのか・・・。 これが私の感想ですが、もちろんそんな見方に賛成しているわけではありません。 1万円はあくまでも扉の一つが開かれただけに過ぎないからです。 扉はこれから11000円台で一つ、12000円台で一つという具合に開いていきます。 いまはその一つが開いたのです。 1万円という水準は、昨年10月東京市場が暴落を開始して間もなく付けた価格です。 では暴落前の水準は?12000円です。 東京市場は今後この水準、つまり12000円の奪還を目指すことになるでしょう。 というのは、暴落前の社会状況と現在のそれを比較した場合、現在の方がはるかに安定し、落ち着いているからです。 日経平均株価が12000円だった時の経済環境と現在とを比べて、現在の方が安定しているなら、株価は理論的には暴落前の水準に戻っていてもおかしくないことになります。しかし実際はまだそこに届いていません。そのため今後12000円を目指して次第に回復する。こう見ていますが、もちろんすぐにそこに辿り着いてしまうわけではありません。 いつ到達するのか。 残念ながらそこまでは分かりません。 それでもこれまでの7000円から1万円奪還までを回復第1ステージとすれば、今後の1万円から12000円のゾーンは回復第2ステージになります。

 ここで大事なのは、第1ステージでは思わしい成果が出なかった人も、第2ステージでは出るようにしたいものです。 政府は先週、日本経済について「底を打った可能性が高い」と発表しました。 しかしまだ「回復」とか、「好調」とはいっていません。 いずれそんなことばが使われる日が来ます。 その間東京市場は回復し続ける可能性が高くなります。

 で、注目したいのは、まずは日立建機です。 建設機械大手のこの会社の株価は、6月12日1804円の高値をつけたあと下げてしまいました。原油価格の下落などが響いたことになりますが、株価は節目の1600円前後となっています。 この水準は下値支持線。ここからは下げても大きくなることはないと見てよく、1600円割れがあればシフトしておきたいところです。調整色が強まっている原油価格も反発が近いと見てよく、それも株価押し上げ要因になるでしょう。

 100円台に乗り、それをキープしている長谷工コーポレーション株も現在水準なら魅力的です。 この会社はマンション建設最大手。 しかしここ数年それが裏目に出て収益が悪化、株価も徹底的に売り込まれていました。 しかしこの会社はマンション建設だけでなく、管理ビジネスに展開しつつあります。 管理なら収益が安定、経営も落ち付くため、株価はゆるやかな浮上が見込めます。

 最後に井関農機を。 農業機械大手ながら、株式市場では意外な人気銘柄です。 中国での農業機械需要が急増している上に、国内でも農業政策の見直しから、農業関連機器の販売増が見込めます。 株価は高値圏のため、目先反落の可能性があり、それを待っての投資がお勧めです。

2009年6月22日

北浜 流一郎

プロフィール
1943年。鹿児島県生まれ。
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。 いまは「東京スポーツ」「マネージャパン」「日経マネー」「投資レーダー」「日本証券新聞」「株主手帳」「別冊週刊大衆」「株の達人」などの株式欄を担当。ネットではサーチナ、ヤフーニュース、ヤフーファイナンスなどに情報提供。「証券スクール・オブ・ビジネス」と「フジックス・アカデミー」の両校で得意株による資金倍増法を教えています。

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